第3回KLA(黒陵教養講座)を盛岡・雫石で実施しました!
第3回KLA(黒陵教養講座)の一環として、1月5日(金)に1・2年の希望者32名で盛岡・雫石方面へ向かいました。年明け早々の実施にも関わらず、これまでのKLA(黒陵教養講座)史上最多の参加人数となり、今回のKLAのテーマである「電気エネルギーとバイオマス発電」への興味・関心の高さがうかがえました。
①岩手大学理工学部システム創生工学科電気電子通信コース
岩手大学理工学部では、高木浩一教授による電圧現象とプラズマの基礎についての講座の後、グループに分かれて3種類の実験に臨みました。
各実験では大学院生の皆さんがとても丁寧に実験の趣旨や方法を説明して下さいました。
3種類の実験の後、グループ毎に、①実験の仮説(目的)、②実験内容と結果、③実験からわかったこと(仮説のエビデンス)をまとめました。
グループ毎に実験を振り返った後、グループでのまとめを全体に発表しました。
プラズマが固体、液体、気体に続く物質の第四体であることや、プラズマを応用することで排水の浄化などの環境問題の解決に役立つことを理解することができました。
最後に、高木教授によるまとめのお話を頂きました。研究のステップについては、1・2年生が取り組んでいる課題研究に直結する内容であり、今後の高校での学びにとっても大いに参考になるお話でした。
②小岩井農場
小岩井農場では、バスツアーの形で重要文化財に指定されている上丸牛舎をめぐった後、鶴ヶ台牛舎と株式会社バイオマスパワーしずくいしではバスから降り、それぞれ酪農やバイオマス発電の現場を見学しました。
鶴ヶ台牛舎では、牛にストレスを与えない酪農の実現を目ざし、広い牛舎内で牛たちは自由に動くことができることや、省力化のために牛につけられたICタグで体重や運動量も把握・管理されていることをお話頂きました。
株式会社バイオマスパワーしずくいしでは、小岩井農場内の牛や鶏の糞、雫石町内の学校給食の残渣等を回収し、固体と液体を分離した後、固体は堆肥、液体はメタン発酵させることで発電につなげていることをお話いただきました。動植物由来の有機物である「バイオマス」を利用した発電がどのようなものなのか、その現場を見て理解を深めることができました。
小岩井農場と株式会社バイオマスパワーしずくいしとが連携し、まさに循環型社会の実現に尽力していることを理解することができました。
今回のKLA(黒陵教養講座)では、これまで1年次で学習した物理基礎や生物基礎、2年次で学習した化学や生物、物理の内容が大学での学びや実社会につながっていることを実感する機会となったように思います。
大変ご多忙の中ご対応いただきました岩手大学理工学部システム創生工学科電気電子通信コース、小岩井農場及び株式会社バイオマスパワーしずくいしの皆さまに改めて感謝申し上げます。大変ありがとうございました!
今回の講座を実施した探究・ STEAM 教育推進事業は、岩手県企業局電気事業の収益の一部が活用されています。