出前講座「材料科学入門~鉄,アルミニウムからレアメタルまで~」
本日は,東北大学大学院工学研究科材料物理化学分野から准教授の竹田修先生に出前講義をしていただきました。
本来は,実験を体験してもらう予定でしたが,感染対策のため演示実験から始まりました。
このメッキ方法は,ミカンを入れる段ボールを止めている金具として利用されているなど,身近なところに利用されていることがわかりました。
地表に4番目に多いアルミニウムはを1トン製造するには,家庭で消費される電力量の3.3年分が必要で,日本が全量輸入している理由もこれで理解できます。
レアメタルや,材料の再生についても講義いただきました。
講義終了後,本日の講義についての内容だけでなく,勉強方法などについて質問する生徒が多く集まりました。竹田先生には,丁寧に対応していただき,助言をいただきました。
まだまだ,夏休みは続きます。岩手県は,世界遺産の橋野高炉跡もあり,鉄と深い関係があります。この講義をきっかけに,岩手と鉄の関係についても考えるいい機会になりそうです。
生徒の感想
自分はそもそも材料科学という言葉を知らなかったのですが、講演会を通して、これからの社会にとって必要不可欠な分野だと思いました。やはり、大学では自分の学びたいことを深く学ぶことが大切で、社会に貢献するために学ぶのだと思いました。大学にいくには勉強するしかないので、最後まで諦めずに勉強して、自分の進路を実現できる大学に進学できるようにしたいです。
アルミニウムや鉄などの金属は身近にたくさんあるけど作るには想像よりも膨大なエネルギーが必要であることを知り、少し驚きました。材料は再生させるためにはコストがかかるのでただリサイクルするだけではいけないことが分かりました。 大学で学ぶということはただ現状がどうなっているか調べるのではなく、そこから今後どうしていくべきかを自分たちで考えていくことだと思います。 大学で学ぶためにやっておくべきことは自分から疑問点を見つけ、それを解決するために行動する力を身につけることだと思います。