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本校2学年の「公共」の公開授業を行いました

 10月7日(月)、「令和6年度教育課程実践検証協力校事業(各教科等の教育課程に関するもの・公民)」並びに「令和6年度岩手県高等学校教育研究会地歴・公民部会/公民部会研究大会」の一環として 本校2学年の「公共」の授業を公開しました。
 当日は助言者として国立教育政策研究所より教育課程調査官の磯山恭子先生をお招きし、県内からは25名の中学校・高等学校の先生方が参観されました。

◇授業の概要
日時:10月7日(月)5校時
授業者:髙屋 恵理 教諭
対象クラス:2年1組(文系)「公共」
単元名:「法の機能と司法の意義」

 本時では、生成AIを規制する法律(案)について個人で考察、構想した内容をMicrosoft Whiteboardを活用してグループで交流し、法律を制定する際のポイントを踏まえて相互評価を行いました。その後、グループ毎に生成AI規制法案を作成し、発表しました。

2年生になるとクロムブックの操作も慣れたもの
お互いの意見の共通点や相違点を確認しています
グループの法案として懲役刑と罰金刑のどちらが妥当かについて議論しています
Microsoft Whiteboardを活用し、個々の法案発表からグループとしての法案検討へ
グループによる法案の全体への発表を促します
生成AIが学習に利用したデータの保存・開示を事業者に義務付けることを主張したグループ
著作権者のオプトアウト(生成AIの学習対象から除外すること)権を主張したグループ
アメリカのフェアユース(公正な利用)を参考に、
学習した元の著作物と生成AIにより生み出されたものの類似度を測る基準を示したグループ

 全体交流の後、各グループから提案されたような法律があることで、公共的な空間がどのような状態になるかを考察し、生徒たちは法の機能と限界について理解を深めていました。

 授業後の研究協議では、「主体的・対話的で深い学びの実現」に関わってグループでの議論の深まりがどの程度であったかという視点や、生成AIの法規制を教材化したことで生徒の学びにどのような深まりがみられたかという社会的事象の教材化の視点、また中学校社会科と高校公民科の連携や道徳教育の視点等から、大変活発な議論がなされ、今後の「公共」の授業づくりに向けた大きなヒントを得る機会となりました。
 また、助言者の磯山先生からは、本時についての講評とともに、「公共」実施3年目にあたって現場に求めたいことや大項目Bのポイントについて具体的にお話頂き、得難い示唆を頂くことができました。

 ご多忙の中、助言者をお務め下さいました磯山先生に改めて心から感謝申し上げますとともに、校種や教科を越えてお忙しい中多くの先生方にご参加いただきましたこと、改めて感謝申し上げます。